窓・ガラス・装飾フィルムを活用した
安全で快適な暮らしを提案するWebマガジン

ウインドウフィルムの白濁 原因は内貼・外貼の選択ミス?

ウインドウフィルムの白濁 原因は内貼・外貼の選択ミス?

今回は、ウインドウフィルムの利用者の方から頂いたお問い合わせの中から、以下の事例を紹介します。

「バルコニーの手すりに、災害時の飛散防止のために透明なウインドウフィルムを貼ったのですが、1年もしないうちに、フィルムが全体的に白く濁ってしまいました。なぜこのようなことが起こったのでしょうか」

今回のテーマは、フィルムの「白濁」です。窓の機能性、見た目を著しく悪くしてしまう白濁の原因、そして解決方法を考えていきましょう。

白濁を引き起こす犯人は「紫外線」

まず、ウインドウフィルムの白濁はなぜ起こるのか、当社技術担当者に聞きました。

「大きな原因は、非可視光線の『紫外線』です。ウインドウフィルムには、表面に傷がつくのを防ぐため、ハードコート層が設けられていますが、ハードコートは、長時間紫外線を受け続けると、硬化し、弾性がなくなってしまいます。すると、ハードコートに細かいひび割れ(クラック)が無数に入り、全体が白く濁ることがあるのです。

フィルムに直接紫外線が当たるケースとして、フィルムを野外から貼る、いわゆる外貼の場合があります。白濁を防ぐためには、必ず外貼可能なフィルムを使う必要があります」

では、内貼専用フィルムと外貼可能なフィルムには、どのような違いがあるのでしょうか。

「内貼専用フィルムと、外貼可能なフィルムでは、ハードコート層に違いがあります。外貼が可能なフィルムのハードコートは、紫外線が当たっても容易に劣化しない耐候性(材料を屋外で使用する際の耐久性)の高いものを利用しているため、紫外線による硬化、ひび割れによる白濁を防ぐことができます。

外貼のフィルムは、紫外線のほかにも、雨や風にさらされ、物がぶつかることが多いため、それらにより傷がつき、透明度が落ちてしまうケースもあります。また、メンテナンス時に、細かいほこりが付いた状態で、布で強く拭いたりするので、表面に傷がつくこともあります。外貼り可能なフィルムのハードコートは、これらの衝撃、摩擦に強いのも特徴です」

間違いやすい「半屋外」のフィルム選択

ウインドウフィルムの選択では「室内に貼る場合は内貼、野外から貼る場合は外貼」が基本となります。しかし、冒頭のご質問のようなケースでは、フィルムの選択に誤りが起きやすくなることに注意が必要です。

「フィルムを貼る際、その場所が室内であるのか、屋外であるのかが分かりにくい、紫外線が当たっているのかどうかが判断しにくい、いわば『半屋外』と呼べるような場所があります。実際は紫外線の影響を受ける場所であるにもかかわらず、室内であると考えて、内貼専用のフィルムを使用することによって、白濁などのトラブルが発生してしまうケースが多いのです。

『半屋外』の代表的な場所として、バルコニーやベランダがあります。また、建物と建物の間の連絡通路、外階段なども要注意です。また、開き戸のように、閉めた状態であれば屋内であっても、開けると紫外線が当たる部位もあります。こういった場所は屋外に面した窓ガラスと比べると、フィルムの劣化スピードは遅くなりますが、影響は避けられません。半屋外では、外貼可能なフィルムの利用を検討したほうがよいでしょう」

屋内のガラスにもチェックポイントが

ウインドウフィルムを貼付する際は「半屋外」に注意しながら、適切な場所に外貼用フィルムを選択することが大切です。では、完全に室内にあるガラスであれば、100%内貼専用フィルムで大丈夫かというと、実はこれも微妙なケースがあります。

「部屋の隅などで、窓ガラスを通った外からの紫外線が、もう一方のガラスに内側から当たるケースがあります。そのガラスには、一方向だけでなく両面から日光が当たることになりますので、内貼専用フィルムを貼っている場合、紫外線による劣化、白濁が起こる危険性があります。

最初に日光が通る窓ガラスに、紫外線をカットするウインドウフィルムが貼ってある場合であれば、内貼専用フィルムに日光が当たっても問題はありません。しかし、フィルムを貼れない形状のガラスであるなど、なんらかの事情によりフィルムを貼っていない場合、屋内のガラスに影響を及ぼすことになります。

また、これはまれなケースですが、トップライトから入った紫外線が、部屋の中にあるガラスに当たる場合もあります。天井から入った紫外線が、内貼専用フィルムを貼った窓ガラス、あるいはガラスケースなど、室内にあるガラス部位に悪影響を及ぼすケースです。これも、トップライトのガラスに、紫外線をカットするフィルムを貼っていない場合に問題が発生します」

外貼のラインナップで課題に対応

本来外貼用のフィルムを貼るべき場所に、内貼用のフィルムが貼られてしまうことの原因は、実は紫外線の影響を見誤ってしまうということのほかに、もう一つ意外な理由があります。それは外貼フィルムの「選択肢の少なさ」です。

「設計者の方々のお話としてよく聞くのは、ウインドウフィルムを外貼したいと考えているのですが、ビルの外観と合うカラーのフィルムが見つからないという声です。

そこで当社では、外貼が可能なフィルムのカラーバリエーションを豊富に用意しています。たとえば、外貼可能なフィルムに、シルバーなどメタリックな反射タイプのものは少ないのですが、当社では「シルバー15X」「シルバー35X」など、シルバータイプの外貼フィルムがあります。そのほか、ベランダの目隠しに最適なマットタイプなども用意しています」

遮熱性能と外貼を両立するNanoシリーズ

カラーのほかに、ウインドウフィルムには用途によって様々な機能が期待されています。必要な機能を持つ外貼可能なフィルムが用意されているか、ということも、設計担当者としては気になるところでしょう。

「外貼と両立させることが難しい性能として、赤外線をカットして室内の窓際温度を下げる『遮熱性能』があります。

3Mスコッチティントウインドウフィルムで、高い遮熱性能を持つシリーズとして『マルチレイヤーNanoシリーズ』があります。このシリーズは、200層以上の多層膜を大きな特徴とする透明フィルム。たとえばNano 80Sの赤外線カット率は90%以上で、遮熱性能を持つ汎用のエコガラスと同等。一方、可視光線の透過率は高く、窓の透明度を確保しながら暑さ対策を行うことが可能です。この『マルチレイヤーNanoシリーズ』のうち、『Nano80SX』は、外貼が可能となっています」

マルチレイヤーNanoシリーズ「Nano80SX」のサンプル請求

Nano80SX サンプル画像

Nano80SX

スコッチティント™ 「Nano80SX」 マルチレイヤーNanoシリーズ フィルムカットサンプル をご請求いただけます。

サンプル請求はこちら

適切な製品の選定のために

フィルムの選択ミスによる白濁を防ぐためには、建物の構造、日照の状況などを分析し、紫外線が入る場所であるか否かを検討することが大切です。フィルムの選択の際には、お使いになる場所が、外貼の利用に適している場所であるのかということを慎重に検討しましょう。

また、外貼フィルムの利用を検討する際は、デザインや遮熱性能等、用途に合った機能・性能が担保されているか、ということについても詳細に検討することをおすすめします。当社では、お客様のニーズに合った製品について、豊富なラインナップの中から提案を行い、製品選定のお手伝いをいたします。ぜひお問い合わせください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サンプル請求・お問い合わせはこちら

新着記事

新しい目隠しフィルムをリリース デザイン性と機能性を両立

新しい目隠しフィルムをリリース デザイン性と機能性を両立

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの50年が 育んできた技術と、これからの展望とは

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの50年が 育んできた技術と、これからの展望とは

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム50年の歩みと込められた想い

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム50年の歩みと込められた想い

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム 見本帳をリニューアル!

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム 見本帳をリニューアル!

ウインドウフィルムの「隙間」 エッジスペースはなぜ必要?

ウインドウフィルムの「隙間」 エッジスペースはなぜ必要?

3M™ スコッチティント™
ウインドウフィルム

PRODUCTS
INTERVIEW
HOW TO COLUMN
3M™ ダイノック™ フィルムの製品紹介ページへ 3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの製品紹介ページへ 3M™ ファサラ™ ガラスフィルムの製品紹介ページへ 検索アイコン

商品検索はこちら
キーワード・カテゴリ・
商品名から製品を
検索出来ます。

3M™ FILM NEWSって?
3M™ フィルム製品をプロの方へ、最新情報をいち早くお届けします。
3M™ フィルム製品の良さをプロ目線でわかりやすくご紹介していきます。
page top