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大窓にフィルムを2枚貼り 「スプライス」は大丈夫?

大窓にフィルムを2枚貼り 「スプライス」は大丈夫?

建物の外観・デザイン性、また安全対策や省エネなど、ウインドウフィルムに期待されることは様々です。それだけに、多様な場所、色々なタイプのガラスにウインドウフィルムを使用するニーズがあります。

今回取り上げるのは、ビルや店舗など、道路に面した、大きな窓へのウインドウフィルム貼付について。よくお問い合わせをいただくのが「1枚のガラスに2枚以上のフィルムを貼り付ける必要があるのですが、フィルムとフィルムの間のつなぎ目(スプライス)が気になります」というものです。

設計担当者の方からの不安の声とは?

まず、ウインドウフィルムのスプライスは、どのようなケースで発生するのか、当社の技術担当者に聞きました。

「ウインドウフィルムは、製品ごとに、40インチ 50インチ 60インチなど、決まった幅があります。それらの製品を、貼付するガラスの大きさに合わせ、カットして使用します。しかし、大きな窓に貼る場合、幅が足りなくなることがあります。その場合は、2枚以上のフィルムを並べて貼ることになります。その際に発生するつなぎ目が『スプライス』です。
建物の設計担当者の方から『1枚のガラスには、なるべくフィルムを1枚で貼りたい』というご要望を聞くことがあります。これは、大きな窓にフィルムを2枚以上並べて貼る場合、スプライスが窓の真ん中あたりに入ることが多いため『目立ってしまうのではないか』と心配されるからだと思います。
とくに、自動車の販売店や、コンビニエンスストアなどの店舗では、道路に面して透明な大きな窓が設置され、道行くお客様に対して、店内を明るく、きれいに見せることが重視されます。そのような建物では、ガラスの真ん中に線が入ることへの不安から、フィルムの採用を躊躇されるケースも見受けられます」

透明度低下・外観上の問題はほとんどなし

このように、フィルムを2枚以上貼る場合の最大の不安は、スプライスによる外観上の問題。では、スプライスがあることで、見た目にマイナスの変化があるのでしょうか。

「貼ってみれば一目瞭然なのですが、透明ガラスにウインドウフィルムを2枚並べて貼っても、スプライスはほとんど目立ちません。もちろん、近くで窓の表面を見ればわかるのですが、離れたところから室内を見る際、また室内から外を見る際に、この線を意識することはほとんどないと言って良いと思います。
というのも、窓を通してその先のものを見る場合、目の焦点はガラスの表面ではなく、ガラスの向こうの対象物に合っています。ネット越しに望遠カメラでグラウンドを撮影する時に、ネットが映らないことと同様、人間の目でも、窓のスプライスを知覚することは少なく、視界の障害になることはほとんどありません。
実際、ウインドウフィルムを2枚以上並べて貼付した利用者の方々から、『スプライスが気になる』という声を聞いたことはありません」

色むらの危険 フィルムの「向き」に注意

スプライスがあることによって、窓の透明感が低下することはほとんどないようです。しかし、条件によって、ウインドウフィルムを並べて貼る際、まれに外観上の問題が発生することもあるそうです。

「透明フィルムではなく、カラーが入っているフィルム、金属層があるフィルムは、フィルムに『蒸着』や『コーティング』を行うことで、その色やデザインを実現しています。そのようなフィルムでは、フィルムの左右の端に、色味の『むら』ができることがあります。色味の異なる端同士を並べて貼付した場合、同じロットの製品であっても、色のギャップが生じることがあるのです。この左右の色の違いは、1枚のフィルムを見ただけではそれほど目立ちません。しかし、2枚を並べた場合は人間の目で明らかに認識できるものとなります。
このような事態を防ぐためには、フィルムを貼付する際、色味が同じ端同士を並べることが必要です。色味にギャップがある場合、どちらかのフィルムの上下をひっくり返して並べることでぴったりと合うことになります。実際に並べて、少し離れて見ることで、色のギャップの有無はすぐにわかりますので、貼り付ける前に、その確認作業を忘れないようにしてください」

飛散防止性能とスプライスの関係

さて、スプライスに関連して、外観以外に、多くご質問をいただくテーマがもう一つあります。それはウインドウフィルムに求められる「安全性能」が確保されるのか、ということです。

「ウインドウフィルムに期待される性能として、地震による揺れや台風による物の衝突などでガラスが割れた際の、破片の飛散防止があります。飛散防止性能を持つフィルムを2枚並べて貼り付けた時、スプライスがあることにより割れ方が変わり、飛散防止性能が落ちてしまうのではないか、という不安を感じる方がいらっしゃいます。
ウインドウフィルムを使う大窓の多くは、道路に面して設置されています。そのような場所にある大きなガラスが割れて、破片が飛散・落下してしまえば大きな二次被害が発生することになります。つまり、フィルムを2枚以上並べて貼る必要のある場所の多くは、飛散防止性能が重視される場所でもあり、スプライスに関する不安も大きいということです。

2枚貼りでも安全性能は確保

そこで当社では、フィルムを並べて貼った場合の割れ方、飛散防止性能の低下の有無について、試験を行っています。
たとえば、地震の揺れなどによるガラスの割れを想定した『層間変位試験』や、振り子につけた重りをガラスにぶつけて割る『ショットバッグ実験』があります。飛散防止性能は、これらの方法でガラスを割った際の、落下したガラスの量、大きさ、貫通穴の大きさなどによって測ります。
当社では、いくつかのケースについて、スプライスがある状態でも飛散防止性能が得られることを確認しました。1枚だけを貼った時と比べて、割れ方に差はありますが、飛散防止性能は確保できています。フィルムの施工が適切に行われていれば、スプライスがあることによって飛散防止性能が落ちるということはない、と言って良いでしょう」

2枚貼りも安心 3Mのウインドウフィルム

以上、今回は、大窓に2枚以上のウインドウフィルムを並べて貼り、スプライスが発生するケースで、設計担当者の方が持つ疑問点についてお答えしきました。
大きな窓にウインドウフィルムを貼ることには、確かなニーズがあります。当社では、様々なケースで、実現したいデザイン・性能に合わせた製品のご提案、またスプライスや色の違いを考慮した施工方法のご相談、安全性能についてのデータのご提供などを行っています。ウインドウフィルムのご利用を検討の設計担当者の皆様は、ぜひお問い合わせください。

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