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通す? 遮る? ウインドウフィルムと「電磁波」の関係

通す? 遮る? ウインドウフィルムと「電磁波」の関係

私たちは、ウインドウフィルムの利用を検討されている施工者、設計担当者の方から、フィルムの機能・性能について多様なご質問、ご要望をいただきます。その中で最近、お問い合わせが多いのが、フィルムと「電磁波」の関係についてです。

今回は、フィルムを貼付することが、窓ガラスを通る建物内外の電磁波にどのような影響を与えるのか、ということについて考えていきます。

生活上欠かせない、様々な電磁波

まず、私たちの生活は、電磁波とどのように関わっているのでしょうか。当社技術担当者に聞きました。

「私たちは、様々な電磁波を利用して生活しています。携帯電話、テレビ、電子レンジ、無線等々、電子機器から発生するもののほか、自然界にも電磁波はたくさんあり、太陽光にも様々な波長の電磁波が含まれています。
電磁波の種類には、AM・FMラジオ、無線、携帯電話、PHS、電子レンジで利用される、通常『電波』と呼ばれるもの、そして、赤外線や可視光線、紫外線等の『光』、また、レントゲンで使われるX線、ガンマ線などがあります。
機器で利用される電磁波は、周波数の違いにより、互いに干渉しないように設計されていますが、雷などでラジオにノイズが入ったり、無線が混信したりといった電波障害が起こることがあります」

電磁波に関する多様なニーズ

それでは、ウインドウフィルムと電磁波の関係について、お客様の要望にはどのようなものがあるのでしょうか。

「まず、お問い合わせいただくことの多いのが、フィルムを貼付することにより、通すべき電波が通らなくなるのではないか、という懸念。中でも多いのは、『フィルムを貼ると携帯電話がつながらなくなるのでは』という声です。携帯電話の使用に支障をきたすことになれば、生活上の不便は避けられませんので、お気持ちはよく理解できます。
また、建物だけではなくて、自動車の窓にフィルムを貼る際にも、携帯、ラジオ等の電波への影響について、同様のお問い合わせをいただくことが多いです。
そして、逆に電磁波を通さないフィルムをお求めになる声もあります。たとえば、病院では携帯電話の使用が禁止されていますよね。これは、医療機器やペースメーカーの動作が乱れてしまうことに配慮しているのです。
しかし、建物の中で携帯電話利用を禁止しても、外で使用する携帯電話によって、それらの機器が影響を受けてしまうのではないか、という不安もあります。そこで、窓ガラスに電磁波を遮断するウインドウフィルムを貼るという対策を検討される方がいらっしゃいます。 
また、ワイヤレスマイクやモニターを利用してプレゼンテーション等を行うイベント・コンベンション施設、携帯電話メーカーや放送関係の企業、分析機器を利用する研究機関等でも、外からの電磁波による機器の誤作動を防ぎたいというニーズがあります。
『電磁波を遮蔽したい』というニーズには、先ほど説明した医療機関のように、外からの電磁波が入ってくることを防ぐことのほか、建物の中の電波が外に漏れないことを望む声もあります。機密的な情報を扱う機関で、無線LAN等の電波を外に出さないための方策として、ウインドウフィルムの利用を検討される方もいらっしゃいます。設計者の方々からは、特定の周波数を指定して、遮断効果の有無を尋ねられることも多いです」

「電磁シールド」機能とは?

電磁波を通すフィルム、遮断するフィルムと、お客様のご要望はさまざま。それぞれの要望を満たすため、具体的にどのようなフィルムがラインナップされているのでしょうか。

「まず、多くのウインドウフィルムは、携帯電話等で使用される電磁波を通します。当社のウインドウフィルムの中には、紫外線(UV)カット性能や、赤外線をカットすることによる遮熱性能を持ったフィルムがありますが、波長の異なる携帯電話の電磁波は透過するものが多く、フィルムを貼ったことで、携帯電話がつながりにくくなるといったことは考えにくいといえます。
ただ、一部の製品は、広い帯域の周波数の電磁波をカットする性能(電磁シールド)を持っています。たとえば、金属層が設けられたフィルムの多くは、電磁波を反射する性能があります。電磁波を通すことを望まれるお客様にはご注意いただく必要がありますが、遮断する必要のあるお客様にとっては、電磁シールドは要望に合うものとなります」

電磁シールド効果のある製品は?

それでは、当社製品のうち電磁シールド機能を持つフィルムには、どのようなものがあるのでしょうか。

「当社の3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムで、電磁シールド効果が認められたものとしては、『シルバー18』『シルバー15X』『アンバー35』『アンバー35LE』等があります。遮断効果は製品ごとに差があり、たとえば『アンバー35LE』では、30MHz~4.5GHzの周波数について、30dB以上を遮断する高い効果があります。

遮熱性能を発現するために金属層を設けたフィルムは、日射のうちの可視光線から赤外線にわたって遮蔽するように設計しており、その結果として、幅広い領域にわたって電磁波も遮断するものがあるというのが実際のところです。基本的には現場で求められるレベルの遮熱性能と見え方を先に考え、それから電磁波の遮断性を考慮するという順番で考えるのが妥当です。

電磁シールド機能を持つフィルムのサンプル請求

フィルムによるシールドは手段の一つ

最後に、電磁波対策としてウインドウフィルムを貼付する場合の注意点について聞きました。

「ウインドウフィルムによる電磁シールドの性能は、個別の環境により大きく変わることがあります。たとえば、フィルム自体の電磁シールド効果は高くても、施工時にフィルムとサッシの間にすきまが開いているなど、少しの差で電磁波の遮断効果が大きく変わります。
当社の電磁シールド性能を持つウインドウフィルムは、電磁波の遮断のための有力な手段となりえますが、完全な電磁波の遮断を実現するものではなく、あくまで総合的な対策のうちの一つとしてお考えいただきたいと思います」

当社のウインドウフィルムのカタログには「電磁シールド」のを持つ製品が表示されています。また、それぞれの製品についての詳しい情報提供、製品選びのご提案もさせていただいております。電磁波を通す環境、また通さない環境をつくるため、ウインドウフィルムの利用を検討されている設計者の皆様、お気軽にお問い合わせください。

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