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ウインドウフィルムで、窓ガラスの「防虫」はできる?

ウインドウフィルムで、窓ガラスの「防虫」はできる?

飲食店、コンビニエンスストア、マンションのエントランス等、夜間に照明を入れる必要のある建物で、多くの方が悩まされているのが「虫」。煩わしい虫を寄せ付けないため、様々な防虫グッズが利用されていますが、実はウインドウフィルムもその手段の一つ。今回は、この「防虫フィルム」の機能、用途等について解説していきます。

様々な建物で、虫は悩みの種

まず、当社技術担当者に、ガラスの防虫が求められるケース等の実情を聞きました。

「防虫のニーズがある建物として、まず挙げられるのが、お客様が多く集まるコンビニやレストランなどの店舗。道路に面した大窓に、蛾などがベタッと張り付いているところを見るのは、気持ちの良い光景ではありませんよね。各店舗の責任者や設計者から、切実な要望をいただくことがあります。
また、食品工場や医薬品工場等、衛生面から製造過程で虫が混入することを避けなければならない施設のガラス窓にも、防虫の需要は高いです。食品を扱う場所では、殺虫剤や薬剤の利用を避けたいという事情もあるようです。特定の虫の種類を挙げて、効果のあるフィルムがないか、とお問い合わせいただくことが多いです」

防虫のキーワードは「走光性」

虫が多く集まる時間といえば、夜間。それには、虫が持っている、ある習性が関係しています。

「夜間に、窓に虫が集まるのは、多くの虫が『走光性』をもっているからです。走光性とは光に引き寄せられる習性のこと。夜間は太陽光がありませんので、とくに建物の周りに明るい場所がない環境では、照明の光が漏れる窓ガラスに虫が集まってしまいます。
多くの建物では、窓ガラスに虫が集まるのを避けるため防虫対策を行っていますが、その対策の多くも、走光性を利用したものです。たとえば、窓の近くに誘虫灯を設置して虫をおびき寄せ、電気ショックで捕虫する方法があります。当社のウインドウフィルムによる防虫対策も、この走光性に着目して開発が行われたものです」

虫は紫外線に反応している

では、ウインドウフィルムの防虫性能はどのように実現しているのでしょうか。

「走光性を持つ虫が窓に集まるのを防ぐためには、室内から窓を通して外に漏れる光を少なくする必要があります。そこでまず考えられるのが、スモーク調の黒っぽいフィルム等、色の強いフィルムをガラスに貼ることです。
しかし、コンビニやレストランの大窓は典型ですが、窓には店内の様子を外から見えるようにしたり、店内から外の景色を見せたりといった役割が求められることが多く、その場合、光を透過させ、透明度を高める必要があります。こういった場所では、カラーフィルムは不向きです」

紫外線のみをカットする

「そこで、私たちが注目したのが紫外線(UV)です。走光性を持つ虫は、光の波長の中で、紫外線領域の一部の波長に反応する場合が多いのです。紫外線はもちろん日光に含まれていますが、蛍光灯等も微量の紫外線を出しています。夜になると、部屋の照明以外に紫外線を発する場所がなくなるので、わずかな紫外線に集まってくるわけです。
紫外線は不可視光線ですから人間には見えません。UVだけをカットすることができれば、透明度等を損なうことなく防虫ができるということです。
ただし、近紫外線領域の光は、人の可視光領域に隣り合っています。虫よけのために広く利用されている防虫照明、また各社の防虫フィルムが、人の目には黄緑色やオレンジ色など、色がついているように見えるものが多いのはそのためです。当社では、虫が反応する紫外線領域だけをシャープにカットし、無色で透明度を確保することを念頭に開発を行いました」

透明防虫フィルム「Nanoシリーズ」

それでは、3Mの防虫性能を持つウインドウフィルムには、具体的にどのような製品があるのでしょうか。

「当社の3Mスコッチティント™ ウインドウフィルムの多くは『UVカット』性能を持っています。それらの製品には、一定の防虫効果が期待できると考えられます。そして、とくに試験により高い防虫効果が検証された、防虫フィルムもラインナップされています。
防虫フィルムとしてご評価をいただいているものに、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム NANO80Sがあります。同製品は、200層以上の多層膜構造により、紫外線を99%カットするため、防虫性能は非常に高くなっています。また、紫外線をカットしながら、可視光線は84%透過するので、透明度も高くなっています。
なお、マルチレイヤーNanoシリーズは、飛散防止性能、遮熱性能なども高く、防災対策、省エネ対策としてお使いいただくことも多い製品ですね」

Nanoシリーズのサンプル請求

防虫フィルムが効果を発揮する

紫外線をカットするウインドウフィルムにより、高い虫よけ効果が期待できることがわかりました。しかし、防虫対策の際には注意点もあるようです。

「一つは、ウインドウフィルムによる防虫は、すべての虫について有効なわけではないこと。なぜなら、すべての虫が走光性を持っているわけではないからです。
具体的には、蛾やハエ、カメムシ、トビケラ、ユスリカ等には走光性があり、ウインドウフィルムによる防虫効果が期待できますが、ハチや蚊は走光性がないため、ほかの対策を講じる必要があるでしょう。
もう一つ、防虫フィルムは、紫外線をカットして、照明の光に虫が寄り付かなくするもの。殺虫するわけではありませんので、周囲のエリアにいる虫の数そのものを減らすものではないということにも注意が必要です。
防虫フィルムを貼って紫外線をカットできていても、建物の周囲に他の明るい場所がなく、相対的に明るいところには、やはり虫が集まってしまいます。
フィルムは防虫対策の一つとして大きな効果を期待できますが、総合的な対策のためには防ぎたい虫の種類を絞り込み、また防虫フィルムに加え、窓の近くに誘虫灯を設置するなど、ほかの設備や対策と併用しながらベストな方法を探ることで、効果は大きく高まります」

総合的な防虫にはフィルム

以上、3Mの防虫フィルムについて解説してきました。3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムのカタログでは、UVカット性能のある製品、高い防虫性能が証明された製品について、わかりやすく表示されています。フィルムの詳しい性能、可能な防虫対策等についてのお問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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