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地震対策だけで大丈夫? 飛散防止フィルム選択のポイント 後編

地震対策だけで大丈夫? 飛散防止フィルム選択のポイント 後編

飛散防止性能を備えるウインドウフィルムには、地震対策に加え、飛来物・落下物への対策、人体衝突対策など、ニーズに合わせた様々な安全性能が求められています。前回は特に、透明フィルム「SH2CLAR」と「SH4CLAR」の2製品にスポットを当て、選び方のポイントを紹介しました。

第二回目のテーマは、前回紹介した2製品より高いレベルの安全性能が必要な場合、どのようなウインドウフィルムを選べばよいのか。設計担当者様、ユーザー様から要望の強い機能別に、必要な安全性能が確保できる最適な当社製品を紹介していきます。

飛散防止(多層タイプ)フィルムとは?

まず、第一回で説明した落下物・飛来物、人体衝突の性能を、より高いレベルで得るための製品選びについて当社技術担当者に聞きました。

「前回紹介したスコッチティント™ 、SH4CLARなど、100μmの基材厚を持つ製品は、50μm厚では期待できない突風や飛来物への対策ができ、シェルターとしての役割を果たします。人体衝突についても、小中学生の走行・歩行時、成人の静態からの転倒による貫通を防ぐことができます。

しかし、場所や施設によってはそれ以上の安全性能が必要となることがあります。そこで検討対象となるのが、飛散防止(多層タイプ)フィルムです。飛散防止(多層タイプ)フィルムは、特殊積層ポリエステルフィルムにより、貫通防止性能を高めた透明フィルムです。具体的な製品としては、『ULTRA S600』や『ULTRA S800』などがあります」

突風と人体衝突に対する高い安全性能

「SH4CLAR等、100μmの基材厚を持つ製品は、通常の強風、飛来物には対応できますが、強い台風による突風や、継続的なアタックに対して十分ではありません。飛散防止(多層タイプ)フィルムは、突風や飛来物に対してより安全を確保できます。

人体衝突に対しても高い性能を持っています。たとえばULTRA S600は、前回紹介したショットバック試験で高さ120cmからの衝撃に合格しています。これは、成人の走行・歩行時の転倒であっても対応できる強さです。事務所・店舗・共用部の出入り口およびその隣接部や学校などの施設に利用できる安全性能だといえます。

また、飛散防止(多層タイプ)フィルムは、強化ガラスの破壊に対しても、適切な施工をすることによって高い破片保持性能を有しています。地震、突風など天災対策のほか、人体衝突等、しっかり人災対策を立てたいとお考えの場合に最適です」

IPPテープで最高の飛散防止性能を

突風等に対して、最大限の安全を確保するためにはどうすればよいのか、聞きました。

「場所によっては、台風や竜巻等によるもの以上の突風が発生する危険性もあります。たとえば爆発。ガラスごと吹き飛ばされるような爆風が襲った際は、破片が吹き飛んで甚大な被害がもたらされることが考えられるため、極めて高い飛散防止性能を持つウインドウフィルムが求められます。

そのような被害を最小限に抑えるツールとして、IPPテープがあります。これは、ウインドウフィルム表面とサッシ枠を固定するように貼るテープで、施工することにより突風に対して最大限の飛散防止性能を持ちます。飛散防止(多層タイプ)フィルムと IPPの組み合わせであれば、突風等への対策としては最大限のものといえるでしょう。

飛散防止(多層タイプ)フィルムと IPPの組み合わせは、一般的な施設で利用されることは多くはないのですが、化学工場や防衛施設など、きわめて甚大な被害を想定して、安全対策を施す必要のある施設に利用されています」

3つのガラス破り手法に対抗

天災や事故に加え、窓ガラスの安全性能として忘れてはならない重要な要素があります。それは防犯性能です。防犯対策で重視されることについて聞きました。

「耐貫通性能の高いウインドウフィルムに期待される効果として、空き巣等の侵入抑止があります。空き巣のような犯罪は、人為的にガラスを割って侵入することが天災等との大きな違いです。ガラス破りの手法は様々なものがあり、防犯対策としての効果の有無は、災害による被害防止とは異なる観点から検証されなくてはなりません。

ガラス破りには代表的な3つの手口があります。まず、サッシとガラスの間にドライバーなどを差し込み、こじあけるようにしてガラスに穴を開ける『こじ破り』。ハンマーなどでガラスをたたき割る『打ち破り』。そしてバーナー等でガラスを熱し、急激に冷やすことで割る『焼き破り』です。

ガラス窓に防犯性能があると認められるためには、これら3つの侵入方法における対貫通性能がなくてはならないと考えられています。その際、重要となるのが貫通するまでの時間。空き巣等は、侵入までに時間がかかることを非常に嫌いますので、貫通までに時間がかかると、安全性は大きく増すことになります」

防犯性能の高さを示すCPマーク

「ここで参考になるのが、警察庁、国土交通省、経済産業省および関係する民間団体で構成される『防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議』で定められ、認定された製品が目録に掲載される『防犯性能の高い建物部品』です。

『防犯性能の高い建物部品』には、ドアや錠、サッシやガラス、シャッター等、そしてウインドウフィルムも掲載されています。なお、目録に掲載された製品には『CPマーク』を表示することができます。

ウインドウフィルムでは、防犯性能試験において、『こじ破り』『打ち破り』『焼き破り』それぞれで、5分以上侵入を防ぐことのできるものを、『防犯性能の高い建物部品』と定めています」

3MのCPマーク表示製品は?

「当社のウインドウフィルムでは、以下の製品に『CPマーク』の表示が認められています。

  • SH14CLARL
  • SH15CLAR
  • SH15CLAR-A
  • Nano80CP
  • ULTRA2200
  • ULTRA2200-A

※一部廃番品もあり

CPマーク表示の製品は、飛散防止性能、貫通防止性能を持つウインドウフィルムの製品群中でも、極めて高い防犯性能を持つことが認められた製品といえます。防犯を重要視するべき施設にウインドウフィルムを利用する場合、検討対象としていただければと思います」

ウインドウフィルムで万全の安全対策を

2回にわたり、飛散防止ウインドウフィルムの安全性能について解説しました。当社には多くの飛散防止フィルムがありますが、地震対策、飛来物・落下物対策、突風対策、人体衝突、そして防犯と、想定される災害の規模、施設の種類によって、最適な製品は大きく異なります。製品機能の一覧表も参照しながら、万全の安全対策ができる製品をお選びください。

なお、当社では、各製品の安全性能に関する数値データの提供、また高いレベルの安全対策が必要となる施設にウインドウフィルムを施工する際の、フィルム選びのご提案などもさせていただいております。お気軽にお問い合わせください。

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