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3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム50年の歩みと込められた想い

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの前身は、アメリカで発売された日射調整フィルムでした。窓用フィルムの先駆けであるこの商品が発売されたのは、今からちょうど50年前。それから月日が経つ間に、私たちを取り巻く環境は大幅に変化しました。そのような中で、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム製品は、常にウインドウフィルム業界の最先端にいることを意識して走り続けています。50年間3Mを支えてきたのは、大切に守り続けてきたある精神でした。今回はリニューアブルエナジー事業部長・石橋正憲氏へのインタビュー第一回目として、その精神と込められた想い、そしてこの製品の50年の歴史を語ってもらいました。

3Mが大切にする「マックナイト商法」の精神

-50年という長い歴史のなかで、3Mが大切にしてきた想いとは何ですか?

一言で言いますと「マックナイト商法」という言葉で表現できます。これは社訓とまではいきませんが、弊社では必ず新入社員研修で教わる言葉です。創業当初、弊社では鉱石を掘りあてて砥石や研磨材に使おうとしていたのですが、石が研磨材用途に適しておらず大失敗をしてしまいました。その後、事業を立て直す必要に迫られたのですが、その時マックナイトという優れたセールスマンがいて、とにかく現場に足しげく通っていたそうです。当時のアメリカでは、自動車産業が興るタイミングでした。自動車生産の現場では自動車のボディーを研磨材で研いでいたようですが、彼はそういったお客様の作業のプロセスにまで入っていって、現場を見て、ちゃんと課題を持ち帰ってくるんです。そうすることによって製品開発の出発点を見つけ出すことができる。伝聞ではなく実際に現場に密着することで、そこにいる人の痛みとか課題を理解できる。そうして得たお客様の声を持ち帰り、個人のイニシアティブで解決方法を考えることを、弊社では「マックナイト商法」と呼んでいます。要は「お客様の課題は現場にしかない」ということです。それを販売やマーケティングにも役立ててほしいというのが弊社の社風というか、スローガンのようなものになっています。

-仕事現場でも、「マックナイト商法」は根付いているのでしょうか。

最近では、現場に行っても秘密保持の考えが強くなってしまっていて、本当の課題を知ることが難しくなっていますが、そういう気持ちは忘れてはいけないと思っています。私は今でも壁にぶつかると、改めて考えるようにしています。 実際にフィルムを貼っている現場に行くと、新しく気がつくことがあるんですよ。今は原点にかえり、貼り方そのものをきちんと提案できているかということを考えています。施工をはじめ、全体的なプロセスにまで入って、貼り方そのものについてきちんと提案できるようにしていきたいです。

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムが歩んだ歴史

-50年前に発売された日射調整フィルムについて、詳しく教えてください。

古くからある一般的な商品は「シルバー18」といって、色によって光を遮るタイプのものです。当時はまだ同様の商品はなかったので、これらがスタンダードな形で定着したようです。きっかけは「暑い夏場の日ざしを遮るため」という、シンプルな遮熱を目的としたものでした。しかし、こういった単純な技術からいろんな技術が生まれて、今に至っています。弊社ではそれ以前からいろいろなジャンルのフィルム製品を出しており、その中に車用のフィルムがありました。車の後部ガラスに色がついているものがありますよね? 最近ではガラスに直接着色する方法もありますが、当時はフィルムで光が入らないようにしていたんです。この商品は窓用フィルムよりも生産時期が若干早く、ガラスに貼り付けるフィルムとしては弊社で最初の製品になると聞いています。

-日射調整フィルムが発売されてから今日まで、世の中ではウインドウフィルムを巡ってどのような動きがあったのでしょうか?

まず、ウインドウフィルムがガラスの安全対策として認知された最初のきっかけは、1974年に起きた三菱重工爆破事件です。東京丸の内で白昼発生したこのテロ事件で、爆発の衝撃によりガラスが破壊され、飛び散った破片で多くの死傷者が出ました。

事件後、ガラスの安全対策として脚光を浴びたのがウインドウフィルムです。3Mは当時の最先端技術で透明な高耐候性粘着剤を開発し、窓ガラス用飛散防止フィルムを販売していました。これをきっかけにJIS規格が設定され、ウインドウフィルムの活用が広がっていきました。

次に、震災の影響はやはり大きかったです。1996年の阪神・淡路大震災の後で商品が注目されるようになり、その後に新潟県中越地震、そして東日本大震災と、大きな地震が起こるたびに3M™ スコッチティント™ウインドウフィルムの需要が大きく高まる傾向続きました。

-テレビなどで被害状況が大きく取り上げられたことが影響したのでしょうか。

それもあるかと思いますが、何よりも実際の被害によるところが大きかったと思います。たとえば阪神・淡路大震災の場合では、飛散したガラスによる被害が大きかった。この震災ではたくさんの爆発事故が起こりましたが、事故後に復旧作業を行おうとしても、ガラスが飛散していて安全路を確保できなかったそうです。そういった理由から、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの飛散防止効果が注目されたのでしょう。

また、2011年には、発電所の電力供給ができなくなったことで省エネの関心が高まりました。窓は省エネの効果が短時間で期待できるということで、当社のNanoシリーズなど、選択的に赤外線を反射できる製品などが注目されました。

-その後もウインドウフィルムのニーズには変化がありましたか?

ありました。日射フィルムから始まって、のちに安全対策のフィルムになり、遮熱、省エネといったように、お客様が求める内容も変化していきました。

最近ではお客様の声を聞く中で、プライバシーに関心が集まっているように感じています。

これからも時代をリードしていく存在であるために

-お客様の要望に答えるために、意識していることはありますか?

何も考えずお客様のところに行っても意味がないので、いろいろな仮説を立ててから行くようにしています。雑談の中でも光るものがあって、こういう情報がほしいとか、こういうアイディアが生きるはずだっていう仮説をもとにお客様に会いに行くと、意外と当たっているってことがあるんですよ。お客様とは普通に雑談しつつ、頭の中ではどの仮説が当たるかってことを考えているんです。そして実際に仮説が当たった時は気持ちいいですね。

-ニーズを引き出すことが、新しい製品を生み出すきっかけとなっているのでしょうか。

はい。そういった情報を市場調査としていかすのはもちろん大事です。しかし、一番インパクトがあると思うのは、世の中にないものを自分たちのアイディアで作ること。お客様が具体的に欲しいと言っているものは、すでに他の会社が開発に着手しているので手遅れです。やり取りをしながら自分の頭で仮説の検証をして、問題や課題を見つけていく。あとは手を動かして試作してみるとか。既存のフィルムを少し変えるといったことを続けていくだけでも、いつか答えにたどり着くと思っています。意外と泥臭い作業ですが、そういうこともやらないと売れる商品っていうものは作れないのかなと思っています。

今回は、発売から50年、3Mが大切にしてきた「お客様の課題は現場にしかない」というマックナイト商法の精神について、そして、時代に沿ってウインドウフィルムが歩んできた歴史とこれからの製品づくりへの想いについて話を伺いました。次回の事業部長へのインタビューでは、ウインドウフィルムの歴史を技術面からたどっていきます。そして現在の製品づくりから今後の展望までについて、お話をうかがいたいと思います。

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