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3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの50年が 育んできた技術と、これからの展望とは

今からちょうど50年前、アメリカで3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの前進である日射調整フィルムが発売されました。以来、ウインドウフィルムへのお客様の要望や技術的な進歩はさまざまに変化しています。初期から発売している「シルバー18」は、色によって陽の光を遮るという商品ですが、今日までさまざまな商品が開発されています。

前回リニューアブルエナジー事業部事業部長・石橋正憲氏へインタビューした際、3Mが大切にしている精神「マックナイト商法(=現場を知ることの大切さ)」について、また3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム発売から50年の歴史について伺いました。

今回は2回目のインタビューとして、この50年間の中で変化していくニーズや3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの技術的な進化、これからの展望や取り組んでいる活動について伺いました。

変化するニーズに合わせて進化する、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム

-変化する時代のなかで、お客様のニーズはどのように変わってきているのでしょうか。最近になって少しずつ増えているのは、プライバシーに関する要望ですね。既存のガラスにフィルムを貼って見栄えを変えることで、プライバシーが守られるようにしたい、と。

例をあげると、近隣ビルと向かいあっている場合、フロア内が丸見えになってしまうのでガラスに貼ることがあります。最近では、後から近隣に高いビルが建つことも多く、今までは見られなかった場所まで見えてしまうケースもあるので、ガラスにあえて色をつけて白や黒っぽくしたいとか、見栄えを損なわない形で外から見られないようにしてほしいという要望が増えているんです。

その関係で、30年前から販売されている色付きのフィルムが、最近になってまた売れ出すという動きも出ています。現在ではフィルムを貼るだけで、曇りガラスのように見せられる製品もあります(品番:SH2FRMAX等)。
また、最近はオフィスビルなどの大きな施設のガラスにフィルムを貼る以外に、比較的ガラス面積の大きくない場所に数多くお使いいただく機会も増えてきています。

-開発側から見て、ウインドウフィルムを活用できる場面は他にどんなところがあると思いますか?

最近、熊本地震の発生や窓が侵入経路となる重大事件が起こるなど、窓ガラスの安全性が注目された年でもありました。3Mでは窓ガラスの安全性や安心感を少しでも高めるために、ウインドウフィルムが簡易で有効な施策である事を認知、活用いただけるよう啓発を進めています。防犯向けとして、警察庁が公表している「防犯性能の高い建物部品目録」のウインドウフィルムにも3M製品が登録されており、建物への侵入防止に有効な対策の一つとして活用されています(品番:ULTRA S2200等)。

3Mが誇る独自の技術

-技術的な面で3Mの特徴となるものを教えてください。

今の段階で3Mにしかない技術をあげるとすると、マルチレイヤーオプティカルフィルムというものがあります。略称してMOFと呼んでいるのですが、これは我々のウインドウフィルム製品の中ではNANOシリーズという建築向けのシリーズや、自動車向けのクリスタリンというシリーズで用いられています。

このMOFというフィルムは、髪の毛よりも薄い層の中に、屈折率の異なる素材が200層以上積層した構造をしております。この構造が、可視光線を通しながら、近赤外線の領域だけを選択的に反射させるという独自の効果を可能にしています。

これは他社製品にない、3Mだけの技術であると言えます。原理はとてもシンプルなのですが、そこを今の形にまで作りこむのは大変な苦労があったと思います。

-すごい技術ですね。元々ウインドウフィルムへの使用が目的で開発されたものなのでしょうか?

MOFのアイディア自体は1990年代からありました。最初は自動車向けと液晶ディスプレイ向けで始まり、その派生用途として建築向けが2003年から検討され始めて、開発が着手されました。その後、スコッチティント™ ウインドウフィルムで利用されることになり、3年後の2006年にNANOシリーズの最初の製品が発売されました。

-日本市場向け製品にしかない特徴はありますか?

製品のラインナップが違います。四季の変化がはっきりしている日本は、温度と湿度の変化が激しいため、要求される特性は他国と比べて厳しいと思います。

これからも進化し続ける、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムへの想い

-個人的な質問になるのですが、事業部長にとって思い入れのある製品はありますか?

私はおよそ2年前にウインドウフィルムの事業部に配属されたのですが、その前は研磨材と自動車向けビジネスの部門に所属しておりました。その際にはMOF技術を使った製品の開発にも携わっていましたので、NANOシリーズとクリスタリンシリーズには強い思い入れがあります。

-ありがとうございました。最後に、これからの3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム開発に向けて、何か取り組んでいることはありますか?

3Mには、さまざまな種類の技術がありますから、それらを活かしてあっと驚くような製品を出せたらいいなという思いはあります。すごく将来的な話になるかもしれませんが、いつかはフィルムタイプではない新しい製品だって出せるかもしれません。

最近では特に、異業種の分野でのネットワークが非常に重要だと思っています。お客様から何かヒントや課題を見つけても、自分たちの部門だけでは答えが見つからないことがあります。そんな時には、他の部門の人たちに会いに行くんです。その人たちは専門性も違うし商売としての責任範囲も違うんですけれど、相談に行くと話を聞いてくれるような文化が3Mにはあります。そういったネットワークをもっと活かしていけたらと思っています。

たとえばスコッチティント™ ウインドウフィルムのNANOシリーズという製品は我々事業部の知見だけでなく、粘着材やコーティングといった、3Mの基幹技術(テクノロジープラットフォーム)が生かされています。市場から得たものや我々の経験だけでは作れないものを、異なる分野の知識や経験を活かすことによって作り上げることができる。そうしてさまざまな知見をあわせられるのは、3Mの大きな強みであると思っています。

目指しているのは、今はまったく想像できないけれど、将来当たり前のように普及している製品です。スマートフォンなんて、10年以上前には「こういう製品が欲しいです」と具体的に言う人はいなかったと思います。そのように、今は考えられていないけど世に出た時に「これはやられましたね、3Mさん」って周りに思われるような製品を作れたらいいと考えています。

今回は、移り変わっていくウインドウフィルムの用途や、近年のお客様の要望、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの代表的な技術であるMOFについて話を伺いました。開発に携わった本人である事業部長が語ってくださったのは、MOFへの思い入れやこれからの3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムが目指すところでした。

自動車向けに開発され、その後、建築用ウインドウフィルム製品へと結びついたMOFの技術やNANOシリーズ。これらが誕生したのは、分野にとらわれずに技術を共有し合う3Mの社風によるものが大きかったようです。

今後もこの強みをいかした、3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルムの技術進歩にはさらなる期待が高まります。

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