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第六章 サンプル配布で注文殺到!ついに製品化へ

1977年、ついにアメリカ4大都市での大々的なテスト販売が実施されました。社内での反響を考えれば、きっとすばらしい結果が出るだろうと誰もが期待していました。ところが予想に反して、報告書の内容は厳しいものでした。さらにマーケティング担当者たちの落胆に追い討ちをかけるように、販売プロジェクト中止の準備が始まっていました。
このままでは、〈ポスト・イット〉ノートが永久に闇に葬られてしまう...。フライは上司と共に、プロジェクト中止の撤回を直訴するため担当副社長のもとへ向かいました。
フライたちの不屈の熱意が届いたのか、やがて素晴らしいニュースが飛び込んできました。全米の優良企業の秘書たちから注文が殺到するようになったのです。
実は、3Mの秘書たちの凄まじい使用ぶりを知ったマーケティング部が、『フォーチュン』誌掲載の「年間売上げ上位500社」の秘書仲間に3M会長秘書の名で〈ポスト・イット〉ノートのサンプルを送っていたのです。これによって頓挫しかけたプロジェクトは息を吹き返し、その後「とにかく使わせる」ことを目的としたサンプリングが繰り返されました。そしてとうとう1980年、フライが待ち望んでいた全米発売の決定が下されたのです。
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