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第四章 ユーザーの

新製品の〈スコッチ〉セロファンテープが発売されたのは、大不況の最初の年でした。タイミングとしては最悪のように思われましたが、それはまったく反対の結果となって表れました。節約を迫られた時代のなかで、〈スコッチ〉セロファンテープは人々の"暮らしの知恵"を次々と引き出していったのです。
この薄くて丈夫な無色透明なテープが発売されたとたん、人々は様々な場面で自らテープの使い道を探し始めたのです。
破れた本や書類、小さなかぎ裂きなどの修理に盛んに使われるようになりました。不況が深刻になるにつれさらに新しい用途に使われました。家庭では壊れた玩具の修理や崩れた漆喰を天井に止めるのに使い、オフィスや店頭では書類の修理や紙幣の補修に使われました。包装用途でもセロファンの袋との組み合わせでパン屋を始め食料品店などではなくてはならないものとなりました。ドルーたちの研究成果は予想以上に多くの人々に受け容れられ、家庭に職場に次々と市場を拡げていきました。
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