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第五章 使い勝手を向上させたテープディスペンサーの開発

ところが深刻な問題が残っていました。
テープをうまく引き出して簡単に切り取る方法がなかったのです。次に使う時にテープの切れ端が見つかりにくく、やっと見つかった切れ端を爪の先や尖った刃物でつまみあげなければなりませんでした。多くの人が貴重な時間を無駄にし、苛立ちました。
3Mは最初、安価な錫製のディスペンサーを作りましたが、これは効率が悪く苦情の原因になっていました。
それから1年後、テープの営業部長だったボーデンが切り取りナイフ付のディスペンサーを設計しました。
新タイプのディスペンサーの特長は、テープを切り取った後、テープの先端がロールからはがれた状態で残り、次に使う時にテープの先端を探さなくてすむことです。おかげでテープを引き出し、切り取って貼りつけるまで数秒でできるようになり、テープの売れ行きも勢い付きました。
そして今日、マスキングテープから始まった3Mのテープ製品は900種類以上の製品ラインへと発展。現在は医療用、電気市場、建築市場はじめ多岐にわたる市場へと用途を広げています。
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