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そして1937年11月24日、いよいよ3M製の反射テープを使った施工実験が開始され、どこで曲がるのかを指示する正方形の車線テープが道路の中央から1.5mの位置に置かれました。数日後の確認では反射テープはかなりの光を反射しており、相当の交通量にもかかわらず、剥がれることなく元の位置にありました。この時点は、ヘルツァーたちは、実験が成功したことを確信し、自分たちが作り上げた新製品を誇りに感じていました。
ところが年が明けた1938年春、道路管理局の納入業者を招待しての公開実験で思わぬ事態が発生します。実験場所だった交差点の情景は、まさに悲惨な状態になっていました。テープは雪解け水で剥がれ、無惨にも道路に浮いていたのです。
実験の失敗にショックを隠せないヘルツァーたちでしたが、技術的には貴重な成果も得られました。天候や交通量をものともせずに、ガラスビーズはしっかりとテープに接着していたのです。「それならば、今度は道路にしっかりとくっつく接着材料を開発しようじゃないか」――研究スタッフは気を取り直し、次の実験へと取りかかりました。
そして1938年9月、基材、バインダー、接着剤の研究結果を試す実験が再び行われました。今回の実験は、反射テープを3Mの工場近くのハイウェイ1.2kmにわたって貼りつけるというものです。しかし、この実験も失敗に終わりました。三週間後に確認したところ、交通量の多さと霜のためにテープは浮き上がり、風にはためいていたのです。それでもあきらめず、研究スタッフはさらなる改良に取り組み、技術的にも大きく進歩したテープを作り上げました。そして、とうとう冬を越え、春になっても道路にピッタリとくっついたままのテープを開発することに成功したのです。
しかし――このビーズテープが正式に採用されることはありませんでした。 |
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