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しかし発売当初の〈スコッチライト〉反射シートは、技術的な問題を抱えていました。普段はペンキの100倍の明るさを発揮するのに、雨が降ると10倍から15倍程度に明るさが落ちてしまうという点です。原因はビーズの凸凹面に雨水が溜まり、反射力を弱めてしまうことにありました。また、この凸凹の間に汚れが溜まりやすいという問題もありました。さらに困ったことに、一度ついた汚れは洗うことができなかったのです。
こうした欠陥のために、1942年までは思うような売上を得られない状況が続きました。しかし、3M社員はその将来性を疑わず、技術担当者も営業担当者も地道な努力を続け、マネジメントもこの製品に対するあらゆる協力を惜しみませんでした。反射シートの小さなグループに研究室が与えられ、専任のセールスマンも2人補充されたほか、品質を高めるためにガラスビーズを社内で作ることが決定。中央研究所が高品質なガラスビーズの開発に乗り出したのです。屋根材を扱う事業部からは顔料の知識が、研磨材事業部からは、塗布技術が、そしてテープ事業部と接着剤事業部からは強力な接着剤の情報が提供され、次第に反射テープの品質は高まっていきました。 |
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