

聴診器の各部の名称について教えてくれませんか?
当社では聴診器の各部の名称を次のように呼んでおります。
右記の図のように、聴診器は大きく分けますと、バイノーラル部とチェストピース部の2つから構成されます。バイノーラル部はチューブ、アルミニウム製のイアーチューブとイアーチップから構成されます。
チェストピース部は、聴音部が片面だけであるシングルサイド・チェストピースと両面にあるコンビネーション型・チェストピースの2種類があります。
また、チェストピースの聴音部はダイアフラム(膜部)と膜を介さないベル部の2種類があり、ダイアフラムの周りをとめるポリウレタン製のリムで固定しています。同様にベル部のゴムリングをノンチルスリーブと呼んでおります。


聴診器の消毒あるいは滅菌をしたいと思いますが、できますか?
消毒については、患者さんに接触します、チェストピースのダイアフラム部位を中心にエチルアルコールを布に浸して、拭いていただくようお願いします。また、滅菌に関しては、当社のエチレンオキサイドガス滅菌器「ステリバック」の低温サイクルで36時間のエアーレーションの条件で可能であります。なお、電子聴診器は滅菌できません。
MRIが作動中で患者に聴診器を使用することはできますか?
いいえ、聴診器に金属の材料が使用されていますので、熱傷等を生じる可能性がありますのでおやめください。
聴診器を長く使っていますが、手入れ方法について教えてもらえますか?
金属部であるチェストピースやイアーチューブは乾いた布で時々拭いて汚れや手垢を落としてください。また、患者と接触するチェストピース部も同様に拭いてください。汚れがひどいときには、石鹸水を使って拭いていただくと良いでしょう。これらは塩化ビニル製のチューブの清拭にもお使いください。
イアーチップも時々同様に清拭してください。完全に洗浄するときは、イアーチップをイアーチューブからはずして行ってください。
また、聴診器を長時間首から提げたりして皮膚とチューブが接触しますと、皮脂等の影響で塩化ビニールの可塑剤が抜けて硬くなってきます。このように皮膚と接触することがあるようでしたら、チューブにアーマオール™ のようなビニル保護材を使用しますと、チューブの柔軟性を維持できます。
長期間使用した聴診器は耳垢等がチューブ内に付着することもありますので、それらを取り除くためにチェストピース側から一般に市販されていますエアークリーナーを用いてエアーを送ると付着物を取り除くことができます。また、可能であれば、チェストピースとチューブを外して(ドライヤー等でチューブを暖めますと外しやすくなりますが、機種によっては外すことが困難な機種もありますのでご注意ください)、エアークリーナーで取り除くと取り除きやすくなります。エアークリーナーがない場合には、綿棒やパイプを清掃する器具などを用いて清掃していただきますと、よく聴診できる状況を維持できます。
聴診器あるいはその交換部品を購入したいが、どこに頼めばよいですか?
出入りしています業者さんに3M™ のリットマン™ 聴診器を扱えるかどうかご確認ください。ほとんどの業者さんから購入は可能であると思います。もし、どうしても入手困難であるようでしたら、こちらのホームページでご相談いただくようお願い致します。
私のリットマン聴診器はよく聞こえないのですが、どこか具合がわるいのでしょうか?
聴診がよくできないようでしたら、以下の事項を御確認ください。それでもよく聞こえない場合は部品の交換等が必要となりますので、リットマン取扱店へお申し付けください。
イアーチューブの方向確認
右図のようにイアーチューブ(イアーチップ)を正しい角度になる方向にあなたの耳に入れてください。間違えた方向に入れますとしっかり耳にシールできませんし、よく聴音することができません。また、人間の外耳道は各個人で微妙に異なりますので、それぞれイアーチップが最適な位置になるようにイアーチューブを前後に調整してください。
イアーチップのフィット性
最適なサイズのイアーチップをお使いになることは聴音には大切なことです。これは特にソフトシーリングイアーチップを使った場合に顕著になります。イアーチップは大きすぎても小さすぎてもよく聴音できません。自分の耳に適切な大きさのイアーチップを選んでください。
チューブ内等での詰まりものの有無
聴診器を白衣のポケットに入れていたりして、ポケット内の糸くずなどがイアーチューブ等につまっていることはありませんでしょうか?そのような詰まりものがイアーチップやチューブ、あるいはチェストピース等にありますとよく聴音ができなくなります。もし、詰まっているものがあるようでしたら、手入れ方法の質問の回答部分を参照して確認してください。
チューブの亀裂等の有無
チューブは塩化ビニルでできていますので、鋭利な器具などで穴や切り傷を作ってしまうことがあります。チューブが損傷しますと音が漏れるため、よく聴音できません。そのようなものが見つかった場合は残念ですが、バイノーラル(イアーチューブとチューブが一緒になったもの)を交換しなくてはなりません。
コンビネーション型チェストピースの場合
チェストピースがダイアフラムとベル部があるコンビネーション型のチェスチピースをもつ聴診器をお使いの場合、使用する面が聴診可能な状態になっていることを確認してから聴診してください。チェストピースとイアーチューブの接続部を使用する面がオープンになる位置に回して確認してください。


イアーチューブの元にある板バネの部分が壊れてしまいましたが、どのようにしたらよろしいでしょうか?
大変申し訳ございませんが、この部分の修理はできませんので、バイノーラル部分の交換をしていただきまして、お使いください。
聴診器を使用しない際には通常首にさげておりますが、最近首に接していた部分のチューブが以前より硬くなった気がしますが、何か原因がありますか?
チューブの材質はポリ塩化ビニル(PVC)ですが、PVCの成形のしやすさ、風合い、柔軟性を出すために可塑剤が添付されていますが、これに他の応用製品と同様に経時的に油分、溶剤などが付着しますと、少しずつ外へ抜けてゆき、硬くなります。
したがって、使用後には油分を布などで拭き取っていただき、アーマーオール™(商品名)などのビニル保護材を塗布していただきますとチューブを柔らかいまま維持することができますので、そのようにお使いいただくことをお勧めいたします。
長年使用していてチューブが切れてしまったのですが、この部分の修理はできますか?
大変申し訳ございませんが、チューブだけの交換等はできません。当社では、バイノーラル(イアーチップとアルミニウム部並びにチューブからなる形態)としてパーツ販売をしておりますので、現在お使いいただいておりますチェストピースから切れてしまったバイノーラル部を取りはずし、新しいバイノーラルを取り付けていただきご使用願います。

ダイアフラムを固定しているリムが切れてしまいましたが、これは交換部品を入手できますか?
はいできます。機種によっては、リムとダイアフラムと一対で販売しています。リムあるいはダイアフラム単体で販売している機種は、クラシックII(小児、新生児用含む)、ライトウェイト、カーディオロジーII 並びに麻酔科、プロス用があります。
ダイアフラムの中央部に穴が開いていますが、これは何でしょうか?
ダイアフラムの中心部に小さな穴が開いている機種があります。これは、チェストピースを強く当てた際に、耳に圧力が加わることを防いだり、ダイアフラムの動きを良くするために開いています。しかし、この穴をなくしても機能上問題がないことが確認されたために、穴のあいたダイアフラムについてはすでに製造を取りやめております。ただし、小児用のサイズとマスターカーディオロジーのダイアフラムは穴が現在も開いています。

聴診器のイアーチップに種類はあるのですか?
当社の聴診器のイアーチップの形状には2種類のタイプがあります。
一つはスナップタイプ、もう一方はネジタイプです。ご自分の聴診器がどちらのものかを確認してください。1994年以前に販売していました聴診器はネジタイプのものです。現在販売していますものは全てスナップタイプのものとなります。ネジのタイプの聴診器にも現行のソフトシーリングイアーチップを使用することはできます。
また、大きさも2種類あり、直径の1.3cm(大)と1.2cm(小)があります。色は2色で、ブラックとグレーの色があります。さらに、その硬度と形状により下記の3種類のタイプがあります。
- 1. ソフトシーリングイアーチップ
- 2. ソフトイアーチップ
- 3. イアーチップ