工場の製品や製造環境の検査で3M™ ペトリフィルム™ 培地、プレートリーダーが活躍
2010年の本格導入後、ペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーをグループ内に水平展開。2011年6月現在、全国22事業所の微生物検査に活用しています。
約40種類の冷凍食品を製造している広島工場では、原材料や製品、製造環境などの微生物検査にペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーを使用。早朝から深夜まで稼働している製造ラインの拭き取り検査や製品の品質検査を毎日、決められた時間に実施しています。
「製造ラインの中で、品質管理担当が毎日チェックする箇所はその都度異なりますから、毎日検査室に届く検体数は一定ではありません。チェック箇所が増えて検体数が当初の予定を大幅に上回った場合、寒天培地はすぐに追加することができませんが、培地の準備がいらないペトリフィルム™ 培地は、検体数がどれだけ増えても即座に対応できるので、非常に便利で助かっています」(前島氏)
作業にかかる労力に加え、精神的負担も軽減
ペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーの導入により、担当者の方々の精神的負担の軽減にも役立っているようです。
「今まで、寒天培地は朝、必要な量を用意するのですが、足りなくなっても急に追加はできないため、余裕を見て準備をしておく必要があります。そのため、時にはロスがたくさん出ることもあるし、逆に足りなくなるのではと懸念することが担当者の精神的な負担になっていた面がありました。万が一、コロニーが出た場合、寒天培地は培地調整ミスの可能性を含めて考察する必要があるのに対して、ペトリフィルム™ 培地による検査では、培地による影響を無視できますから調査範囲を狭めることができます」(小野氏)
ペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーを利用した検査プロセス
作業効率が向上。節電やCO2削減効果も期待できる
ペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーを導入した各事業所では、課題であった検査精度の向上に加えて、廃棄処理にかかる労力の軽減、節電など、プラスαの効果が現れはじめています。
*下記に基づき、当社にて算出したデータです。
一日の検体数:20検体|対象菌種:一般生菌(使用枚数:80枚)・大腸菌群(使用枚数:40枚)|オートクレーブの消費電力:2kW/時間|恒温水槽の消費電力:1.4kW/時間|培養器の消費電力:0.098kW/時間
培地作成時にオートクレーブや恒温水槽を使用する必要がありません。
シャーレと比較して体積が小さいため、オートクレーブを使用する頻度を減らす事ができます。
「課題だった人によるばらつきがなくなったことで、以前に比べて検査データを分析・評価しやすくなりました。また、シャーレの場合は1日に何度も滅菌、廃棄処理をしなければなりませんが、ペトリフィルム™ 培地は、シャーレに比べてかさばらないので廃棄にかかる労力もかなり削減されました。オートクレーブの使用回数が減れば節電にもつながりますし、プラスチック製のシャーレに比べてCO2排出量も削減できるので、今後は環境面の効果も期待できると思います。加えて、保管、培養、廃棄にかかるスペースが小さく、スペースを有効活用できる点も導入メリットの一つとなっています」(田島氏)
テスト導入から約1年。マルハニチロホールディングス様では今後、コストメリットを含めたトータルな導入効果の検証を本格的に行っていく予定です。
「物流で言うサプライチェーンマネジメントではお客様の手元に届くところまでのトータルコストを考えて、コストダウンしていこうという動きになっています。品質管理も同じで、単に資材費だけを比べるのではなく、品質管理担当者の工数や、教育訓練にかかるコストまで含めて考えていく必要があります。コストは目に見える部分と見えない部分がありますから、導入による副次的な効果を含めるとトータル的にはコストメリットを生み出すことができると考えています。」(渡辺氏)
グローバルなビジネス展開にペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーが役立つ
本物・安心・健康な「食」を提供するために、厳しい社内規定を定め、徹底した品質管理を実施しているマルハニチロホールディングス様。安全、安心を最優先にした製品づくりを進め、世界の食卓に「おいしいしあわせ」を届けるグローバルなビジネスに、ペトリフィルム™ 培地とプレートリーダーが役立てられています。
「現在は国によって検査の方式が違うため、日本の公定法で検査しても海外では通じませんが、『この検査方法なら世界中どこでもOK』となれば、国境を越えたビジネス展開が可能になります。厳しい経営環境の中で品質管理を徹底し、安心・安全な商品を安く提供していくためには、ペトリフィルム™ 培地やプレートリーダーのような世界的に信頼性の高い最新ツールをうまく活用していく必要があると思います。今回、グループ各社に水平的に導入した効果は今後、確実に現れてくるでしょう。」(渡辺氏)







