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開発ストーリー

道路標識用反射シート

1937年のある日、3M社の営業幹部は、高速道路担当の役人に話しかけられました。「道路に夜でもよく見える車線が引けたら、大きなビジネスになるでしょうね。製品開発の得意な3Mさんだったらできるんじゃないですか?」。そして彼は、郡が実施している「車線の上にガラスビーズを振りかける実験」の話をしてくれました。
「ガラスビーズのアイデア、おもしろそうだ!」

反射シートの開発がスタート

1937年ハリー・ヘルッアーと仲間たちは、3Mで初めての反射材を作りました。それは<スコッチ>両面テープの片側に小さなガラスビーズを貼り付け、反対の面を道路に貼り付けるという、荒っぽいものでしたが、ここから3M™反射シートの開発がスタートすることになります。
その年の11月、どこで曲がるかを指示する反射テープを道路に貼る施工実験が行われました。数日後、テープを確認すると、同等の交通量にもかかわらず元の位置にあり、なにより相当の光を反射していました。皆は新製品誕生に心躍らせました。

実験は失敗、また失敗

翌春、道路管理局への納入業者を招いてテープの実験を行うことにしましたが、結果は悲惨なものでした。実験場所である交差点では、雪解けの水ではがれたテープが浮かんでいたのです。実験は失敗でしたがヘルッアーたちは落胆するわけではありませんでした。
なぜなら、ガラスビーズは天候や交通量をものともせずにテープにしっかり接着していましたので、次にすべきことが明確になったのです。

プロジェクトは存続の危機

実験は成功しましたが、2つの問題が浮き彫りにされました。
1つは価格。このビーズテープは、反射ボタン付の中央分離線に比べると1.7倍もしたのです。もう1つは反射性能で、この新製品は他の方式に対し、ずば抜けて反射性能が高いというわけではありませんでした。
プロジェクトは存続の危機にさらされますが、可能性があると信じていたカールトン副社長は研究をあきらめきれず、会議を開いて新しいアイデアを求めました。
その結果、「それまで地面に貼っていたビーズテープを、標識に使ってみよう」ということで、意見が一致したのです。そして数ヵ月後、ついに3M™反射シートを使った道路標識が、ミネソタの高速道路の交差点に立てられたのです。

ピンチをチャンスに変えた

1949年に反射シート専用の工場が建設されると、性能の問題はすべて解決されました。
ビーズの上にプラスチックの膜を塗布する工程により耐候性は上がり同時に表面が滑らかになったためグラフィック加工にも対応できるようになりました。
これにより絵を描いたり、スクリーン印刷が可能になり、新たな市場が広がりました。
こうして6年にわたる努力は、ようやく実を結んだのです。

 
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