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環境負荷の少ない循環型社会を目指して、現在、さまざまな分野で活発なリサイクル運動が進められています。すでにリサイクルが可能になった素材もありますが、技術的あるいはコスト的にリサイクルが困難な素材も数多く残されています。自動車のタイヤもその一つ。タイヤは細かく砕けばリサイクルすることも可能ですが、ゴム製のため常温では細かく砕くことが困難です。
環境エンジニアリング企業として知られる(株)前川製作所は、こうした問題を解決すべく、低コストの「エタン/アンモニア二元冷凍・低温破砕システム」を開発。廃タイヤを微粉化することで、廃タイヤの20~30%を新タイヤの原料に戻すことを可能にしました。このシステムに、当社の〈ノベック〉HFE(ハイドロフルオロエーテル)が2次冷媒(ブライン)として利用されています。
年間約100万トンにものぼる廃タイヤは、資源保護や廃棄処理時の環境負荷などの問題から、以前よりリサイクル技術の確立が急がれていた素材の一つです。しかし、ゴムの弾性を持つ廃タイヤは-65℃以下に冷却し、100メッシュ(150μm)以下の微粉末状に破砕しなければリサイクルすることはできず、そのためにはランニングコストの高い液体窒素を利用しなければなりませんでした。
「低コストな方法としては冷媒を使った蒸気圧縮式冷凍システムというものがあり、すでに-60℃レベルならばマグロの冷凍保存用途などで実用化されていました。そこで当社は-100℃の極低温域への技術的なチャレンジという意味も込め、1998年初頭から低コストな冷却システムの開発に取り組み、1999年10月に世界に先駆けて実証機を完成させたんです。このシステムの2次冷媒で大きな役割を果たしてくれたのが〈ノベック〉HFEです」と(株)前川製作所のご担当者様はおっしゃいます。 |
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オゾン破壊係数ゼロ、地球温暖化係数はフロン113の1/15、大気寿命も4.1年と環境負荷の少ない<ノベック>HFE |
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〈ノベック〉HFEを採用していただいた第一の理由は、「比熱と粘度の特性に優れていたという点」だったとのこと。「他のブラインも色々と検討はしましたが、油性物などの場合、極低温域下で粘度が高くなってしまい、パイプを流れにくいなどの問題がありました。また、できるだけ環境負荷の少ないものを利用していくという方針からも、構造中に塩素原子を含まず、オゾン破壊係数がゼロである〈ノベック〉HFEは理想的な冷媒でした。さらに、引火性や毒性がなく、漏洩時にも安全であると判断し、採用に至りました」
そして現在、同システムは、廃タイヤに限らず、微粉末状にできるさまざまな素材――ゴムやプラスチック業界などからも、大きな反響が寄せられています。また、低温であればあるほど美味しさを損なわない食品のフリーズドライなどにも応用が考えられています。〈ノベック〉HFEは、環境負荷の少ない社会づくりに向け、冷媒用途や洗浄、溶剤など、広範な分野に活用されはじめています。 |
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常温ではできなかったレベルの廃タイヤの微粉化を実現 |
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