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2000年3月末時点で日本全国の加入者が5685万人を超え、ついに累計数が固定電話の加入回線を抜いた携帯電話・PHS。その勢いを象徴するかのように市場には次々と新しい機種が登場し、電子メールの送受信やウェブページの閲覧が可能になるなど、その機能・サービスもますます広がっています。
こうしたサービスの拡充に伴って、携帯電話端末機に搭載されるようになったのが「より多くの情報を、より見やすく」表示できる大型の液晶ディスプレイです。実は当初、この大型液晶画面の導入に関して多くのメーカー開発者が頭を悩ませました。小型化・薄型軽量化傾向にある携帯電話に大型の液晶画面を組み込むためには、従来以上に薄型・軽量の液晶表示モジュールが必要とされたからです。
この「小型化・薄型軽量化と大型表示画面の両立」という課題の解決に大きく貢献したのが〈3M〉LCDM(LCDモジュール用)TABテープです。


主に液晶表示モジュールの基盤に利用されるこの製品の特徴は、ポリイミドフィルム上に電解メッキ法を用いて直接銅配線のファインピッチパターンを形成した2層構造であること。3層構造と異なり接着剤層がないため、良好なボンダビリティが得られ、耐熱性が高く、高温時の接着剤の軟化やアウトガスの発生もありません。基材の厚みは25μm、50μmの2タイプあり、いずれも機器の薄型化に柔軟に対応できるよう、優れた折り曲げ耐久性を発揮します。
実際に〈3M〉LCDM(LCDモジュール用)TABテープを採用し、新型の携帯電話端末を開発したA社の開発担当者からも、「どうしても液晶表示部が大きくなるインターネット対応機種において、さらなる薄型・軽量化をめざすために、当社では表示回路部の構造から再設計しました。〈3M〉LCDMは、この新しい回路の実装基盤として最適でした。おかげさまで製品再薄部約11mm、本体重量約69gのコンパクト化を達成しました」というコメントをいただきました。
さらに〈3M〉LCDMを採用していただいたポイントを次のようにご説明いただきました。
「ポイントは3つありました。一つ目は、抵抗やコンデンサなどの周辺デバイスがはんだ付けできるという点。従来の3層TABテープは熱に弱く、これができませんでした、二つ目には、軽量化が実現できる点。そして三つ目のポイントは、コンパクトに折り曲げられるため、表示部を薄くできるという点です。特にフレキシビリティについては、爪で折り目をつけるというようなきわめて厳しい条件での評価を行いました。住友スリーエムさんにも、こちらが次から次へと出す要求にきちんと対応しいただき、感謝しています」
すでにカラー画面の新機種も続々と登場している携帯電話端末。「今後も液晶画面のカラー化が進めば信号線だけでも3倍、表示部もさらに大型化していくだろう」と予想されるなかで、〈3M〉LCDMへの期待はますます高まっています。これからも携帯電話の小型化・軽量薄型化の可能性を広げ続けていくために、住友スリーエムは、よりフレキシブルで高機能な製品を追究していきます。
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液晶表示のモジュール回路。写真(下)のように、<3M>LCDMを折り畳んだ状態で実装している。
  
右側が、<3M>LCDM(LCDモジュール用)TABテープを採用した携帯電話端末。液晶表示部の薄型化を実現した。 |
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