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独自のLCMの導入


独自の視点と、新たな仕組み


「3M LCM」というマネージメント・プロセスをベースに製品の環境・健康・安全への影響と経済的効果を評価・予測し、 「Eco-Efficiency」を実現する手法を確立しています。
LCMは、1995年1月に世界経済人会議(WBCSD)が提唱した「Eco-Efficiency」という考え方をベースとしています。 これは、“持続可能な発展”という人類共通の目標を達成するために生み出された経営指針であり、 「資源の使用や環境負荷の低減を図りながら、より大きな経済効果を生み出す産業活動」をめざす考え方です。 「Eco-Efficiency」を向上させる活動には、以下のような取り組みが考えられます。



「Eco-Efficiency」 7つのガイドライン
  • 製品やサービスのエネルギー依存度を低減する
  • 原料や資材の使用量を節減する
  • 材料のリサイクルの可能性を拡大する
  • 再生利用が可能な資源を使用する
  • 製品の耐久性を向上させる
  • 製品やサービスの利用密度を向上させる
  • 有害物質の使用や拡散を削減する

3Mは、この「Eco-Efficiency」の概念を自らの製品開発に取り入れるために、 1997年より新しいマネージメント・プロセス「3M LCM」を導入・運営しています。 この「3M LCM」の策定にあたっては、3Mが1970年代から進めてきた環境に関する3Pプログラムを通じて得た知見が大きな財産となりました。
3Pプログラムが生み出した多くの成果は、私たちに環境とビジネスの両立が可能であることを明確に示してくれていたからです。 LCMの目的は、製品の構想から製造・販売、使用後の最終廃棄に至るまでの各段階における環境・健康・安全への影響と経済的効果とを事前に評価・予測し、 その製品のライフサイクルにわたってのリスクを特定・管理するとともに、より優れた対環境特性によって得られるビジネスオポチュニティー(機会)を明確にすることにあります。 「3M LCM」は世界市場に向けて開発された製品・サービスを対象としています。 製品供給地はもちろん、3Mが独自に開発したものか、他社との協同開発品か、第三者から購入したのかを問わず、3M製品に適用されます。 これにより3Mグループは製品の経済的付加価値を高め、環境への負荷を最小にする製品開発に取り組んでいます。

2001年、環境・健康・安全活動の集大成として、新しいマネージメント・システム「EHS-MS」を構築。 “持続可能な発展”の実現に向けた活動を全グループで実践しています。

1970年代以降、3Mはさまざまなガイドラインや目標を定め、 自主的な環境・健康・安全(EHS)に関する活動にグローバルな規模で取り組んできました。 これらを基に2001年から導入したマネジメントシステムが「EHS-MS」です。 「EHS-MS」は、環境のみならず安全・衛生および健康を「相互に切り離すことのできない課題」として包括的に捉え、 “持続可能な発展”に向けた活動の新たな基本方針として位置づけています。 これにより、環境・健康・安全に関わる全ての課題は当社の各ビジネスユニットにおいても重要な戦略的課題の一つとして取り扱われます。 住友スリーエムグループが1998年から導入を進めていた「3M LCM」は、今後は「EHS-MS」の中核ツールとして位置づけられます。 「3M LCM」によって、製品のライフサイクルにおけるさまざまなEHSの課題を見いだします。 健康と安全に関しては3Mが世界的に進めているの「GSHP」(Global Safety & Heath Plan)に基づいて運営しています。 また、環境に関しては各事業所によるISO14001活動を中核に全社を統括する環境マネジメントシステム(EMS)を推進していきます。 これらを有機的に連携させることで事業活動全般にわたるEHSの課題を的確に抽出するとともに、 必要な改善計画の作成、実施、結果の定期的なレビューなどを行っていきます。


EHSマネジメント体制

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「3M LCM」プロセス


3Mは、製品コンセプトの構想段階から製品の販売開始まで、さまざまなフェーズで製品を評価・検証し、 それらが「Eco-Efficiency」の向上を実現しているかどうかを検証しています。
そのプロセスにおいて重要な手法として「LCMスクリーン」と「LCMマトリックス」があります。


LCMプロセス・フロー
Step-1
製品企画段階
Step-2
製品設計・準備段階
Step-3
製品製造・販売段階
(1) LCMスクリーンの作成
(2) 製品開発の決定
(3) 新製品開発チームの結成
(4) 基本情報の収集
(5) フローチャートの作成
(1) LCMマトリックス(表)の作成
(2) ビジネスオポチュニティーの確認
(3) リスク・マネージメント・プランの
作成・実行
(4) 事業責任者の決定
(製品製造に関する是非)
(1) 製品の製造(輸入)・販売開始
(2) 以後廃棄に至るまでの
必要なフォローアップ

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LCMスクリーン

 

LCMマトリックス


「LCMスクリーン」とは、製品のコンセプトが内外のニーズを満たし、環境・健康・安全(EHS)上の特徴を把握するためのチェックシートです。   新製品を開発するチームがライフサイクルごとに製品に関係するインパクト評価を行う際に用いるのが「LCMマトリックス」です。 ビジネスの責任者は、この表をもとに製品に関するEHS、エネルギー、資源などの問題を把握し、その管理に必要な内容を理解します。 開発製品の環境性能を高め、「Eco-Efficiency」の向上を実現しているかどうかを確認できることから、 「3M LCM」の中核に位置づけられています。
LCMマトリックス/LCMスクリーン

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「LCM」と「LCA」の違い

製品のライフサイクル全体にわたって環境負荷を評価する手法にLCA(ライフサイクルアセスメント)があります。これに対して3M LCMは、負荷の評価だけでなく、それに基づいて事業経営の決定を行うプロセスであるという点で、LCAとは異なります。LCAを内部に統合しつつ、製品と経営の質を高めてお客様にご満足いただくことを目指したツール、それが3M LCMです。

項目 3M LCM LCA
対象 製品(サービスを含む)のライフサイクル全般 製品(サービス含む)のライフサイクル
考慮すべき概括的な領域 環境・健康・安全、付加価値 資源利用・生態系への影響・健康
準拠する規格 なし(3Mオリジナル) ISO14040 (1997)
目的 リスクへの事前対処・事業機会の創出 環境影響を調査し重要度を理解する
主な実施者 事業運営に関わる主要な関係者および責任者 製品開発設計者・プロセス開発者

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