しかし、より一層の業務効率化を図るためにも、設計部門で作成したCAD/CAMデータをLAN経由で工場の生産管理システムへダイレクトに伝送するネットワークシステムの構築が課題になっていた。そこで新本社・工場では、バックボーンとフロアLANに大容量データの高速伝送が可能な10/100MbpsのスイッチングHUBを導入し、管理棟にカテゴリ5のUTPケーブル、工場棟に10BASE5ケーブルを用いる配線システムを計画当初に立案した。
「工場内はノイズの影響を受けやすいことに加え、ネットワーク機器やパッチパネルを設置する管理棟CPU室と工場棟との距離の制約からUTPを使えません。光ファイバの利点は知っていましたが、予算との兼ね合いもあり、10BASE5ケーブルで配線計画を立てざるを得なかったのです」(池田氏)。
これまで光ファイバといえばFDDIに代表されるように、バックボーンLANに使われるケースが一般的。高い耐ノイズ性や高速・長距離伝送が可能といった多くの利点があるものの、UTPや10BASE5ケーブルに比べてコストが割高なことや、取り扱いが難しいなどの理由から、フロアLANへの光ファイバ導入に二の足を踏む企業ユーザが少なくなかった。
「実は私たちもそうでした。ところが、パートナーの住友電設から<3M>光LAN配線システム製品を紹介され、10BASE5に替えて導入を決定。わずかなコスト増で耐ノイズ性と拡張性の高い光ファイバ配線システムを構築することができました」と南出氏は話す。